「シャッター押す前に完成図をイメージ出来るように」理想の星空写真が撮れるようになってきたお話

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写真好きなら一度は試してみたいけれど、なかなか最初の一歩が踏み出せない星空の写真。ご友人からのレクチャーもあり、山下さんはカメラを始めてから比較的早い段階で星空を撮影されていました。最近では、カメラ教室の受講生を先導して、天の川の撮影会も行ったそうです。非日常空間ならではの、撮影の醍醐味をお話してくださいました。

車のボンネットにカメラを乗せて、初めての星空撮影

私の場合、特に何か目的があって写真を始めたというわけではなくて。7~8年前に、たまたま大型家電量販店に行ったこときっかけでした。売り場をぷらぷら見ていたら、型落ちのものでしたが、思っていたより安くカメラが売られていたので、その場で購入しました。はじめの1年くらいは、あまり取り組んでいませんでしたが、その後なんとなく旅行の先々で風景など、あれやこれやと撮っていました。

星の写真を撮り始めたのは、5~6年前からです。法事のために、両親の実家に行ったことがきっかけでした。田舎で星がたくさん見えたので、「撮れるものなのかな?」と思い、試してみました。当時は三脚も持っていなかったので、車のボンネットに乗せることで、固定させて撮影しました。星を撮る方法を調べたりしたわけではないのですが、全く知識がない状態でも、思いのほかうまく撮れたんです。「あ、撮れるんだ」と思って、それがきっかけで星を撮るようになりました。

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山下 剛史さん NIKON D750をご愛用

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こちらのお写真では、麓の明るさと空の明るさの露出調整に力を入れられたとのこと

新しいカメラの購入をきっかけに、本格的に勉強をスタート

その後、星をもっと良く撮るために、さらに新しいカメラを購入しました。これをきっかけに、ちゃんと勉強しようと思い、教室を探しました。通う前だと、例えば100枚撮った中で、1~2枚ほど、「これいいんじゃない」と思うことはありました。ただ、その確率をもうちょっと上げたいと思ったのです。サイタカメラ教室は通勤経路にあったということもあり、まずは体験レッスンに行きました。一からちゃんと習いたかったのですが、それが出来そうだったので通うことにしました。

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カメラ教室に通われた当初の勤務先の近くで撮影

真夜中に続々と集まる星空写真愛好家たち

私の場合は、教室に通う以前も、写真の仲間はたくさんいました。友達同士で、一緒に星を撮ったり、その友達つながりでまた人脈が増えて、色んな方から星を撮れるロケーションなどを教えてもらえました。例えば、群馬の赤城山の大沼小沼の中でも、特にこの場所が開けていて撮影に良い、といったピンポイントな情報も、どんどん蓄えられてきました。

星空を撮りに行ったその場で、写真仲間が増えることもあります。ロケーションスポットで、夜中にぽつんと撮っていると、そのうち他の方も来て、同じようにぽつんと佇んでいたりする。夜中にそんなところに来る人は、同じことやっている人しか来ないので、話が早くて。すぐに意気投合します。

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写真タイトル「北天に立ち昇る天の川」

構図を学んで、天の川をより長く見せられるように

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対角線構図を活かして撮影された天の川のお写真。撮影場所は長野県蓼科

教室に通う前は、ホワイトバランスといった用語も知らなかったです。レッスンが進むにつれて、狙って写真を撮れるようになってきて、結果的にいい写真、思い通りの写真が撮れる確率もあがってきました。シャッター押す前に、「こんな写真を撮りたい」ということを、明確にイメージして、撮れるようになってきたのです。

構図に関する知識も徐々に増えてきました。たとえば、この天の川の写真は、昔だったら水平線に合せて、真横に撮っていたと思います。これは、天の川を一番長く見せるために、被写体を対角線上に配置する、いわゆる「対角線構図」を使いました。その他に、教わった知識をもとに、ホワイトバランスを自分の好みに調整したりました。

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ライティングの講義の課題として提出されたお写真

これは、光の扱い方の講座で登場した日中シンクロというテクニックを活かして撮影しました。逆光だけど色が出て、満足出来るものが撮れたと思います。こういのが撮れると楽しいですね。「やったぜ!」って感じです。

カメラ教室の受講生たちと、天の川撮影会の敢行も

今年の初夏に、今教室で参加しているクラスの受講生同士で、天の川の撮影会を開催しました。 クラスに参加して早々に、レッスンでの講評用の課題として、廻る星空を背景にした桜の写真を提出したところ、クラスの方々に星空を撮る人間だということがばれまして(笑)「私もやってみたい」とおっしゃる方が意外と多かったです。最初は社交辞令かと思っていたのですが、クラス内でどんどん話題として盛り上がってきました。これは一度撮影会を開催するしかないな、と思い呼びかけてみたところ、予想していたよりも多くの参加者が集まりました。

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星空写真好きだということが教室内で認知されるきっかけになったお写真

当初は、清里あたりに行こうと想定していました。ですが、天気が良くなさそうだったので、「どこが晴れそうかなぁ」と、当日に運転をしながら考えて、場所を決めました。星空の写真全般でいえば、少しでも郊外に行けば撮れますが、天の川となると、明かりのない本当に暗い場所に行かないと撮れないので。最終的に場所は長野県蓼科の、北八ヶ岳ロープウェイの駐車場になりました。 参加者は男性2名、女性3名。車に乗って、仲間と連れあって、あちこち行くというのは、写真を撮る前からやっていたものの、「普段の人たちと、毛色が違うから、大丈夫かな?」と心配でした。ですが、夜中から翌日の朝まで、皆さん終始テンション高くて、元気でしたね。

星の写真の勘所は、ロケーションが8割。星がきれいに見えて、開けていることが重要ですね。あとは、露出、ISO、シャッタースピードなどを調整しながら自分の好きな写りになるようにして。粘り勝ちしないと撮れない写真もあります。星空の写真に関しては、クラスの中で「山下師匠」なんて言われて、だんだんと受け入れ始めてしまっている自分がいるのですが(笑)長年撮影されている方がたくさんいる分野なので、私はまだまだです。

私が主催した天の川撮影会以外にも、モデルの方を招いたポートレート撮影会など、クラスの受講生同士で頻繁に撮影会が企画されていて、そちらに参加するのもとても楽しいです。教室としても、もし今後、風景や夜景を撮影するイベントがありましたら、参加してみたいですね。

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天の川撮影会の呼びかけの反響は予想外だったとのこと

おわりに / この記事について

「わたしの写真生活」は、「サイタカメラ教室」に通う方の様々なきっかけを集めたメディアです。サイタカメラ教室は、これから写真を始めたいという方のために、あらゆるコースに応じたレッスンを提供する写真教室です。

「一眼レフを購入したばかりで使いこなせない…」という方や、「これから新しいチャレンジをするために写真を上達したい!」という方のために、プロカメラマンによる写真撮影のレッスンを実施しております。

「写真で移住先の魅力を伝えたい」飲食店での撮影~第2の人生計画まで、視点が大きく変わった話

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自己表現の手段として、カメラを始めることになった佐野さん。教室に通うようになってからは、趣味での撮影のみならず、勤務先のジェラート店での発信の手段としてもカメラを活用されてきました。写真を通じて視点が変わり、移住先で起業するという目標にも大きな影響があったそうです。

「カメラをやりたい」というより、発信できる何かを探していました

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佐野 未知男さん。現在はCanon Eos Mシリーズをご愛用

サイタカメラ教室に入る前は、コンパクトデジカメをたまに旅行に使うくらいで、実はほとんどカメラと接点がありませんでした。教室に通い始める少し前は、何か自己表現をしたい、と模索していました。

私はかつて10年ほど、カウンセラーの仕事をしていました。カウンセラーだと、話をする、ということが表現にあたりますが、これは一対一のものです。もっと多くの方に伝えられる手段はないか、ということで、色々と検討しました。そのときは、ギターやボイスレッスンの他に、文章の書き方講座などに参加してみたのですが、なんだかしっくりこなかったんですよね。

その後、青山のジェラート店の店長をすることになり、(そちらも後に辞めてしまいましたが、)「渋谷でいい習い事はないかな」と探していました。そのときに、たまたまサイタカメラ教室を見つけました。 カメラも持っておらず、「まずはちょっと試しで」という気持ちでしたが、体験レッスンの段階で、すごく楽しくてハマりました。先生も優しく、教室がいい意味でマニア向けではないというところにも、惹かれました。 テキストも綺麗だし、カメラのレンタル制度もあり、カメラを始めることに対する敷居を下げてくれた印象があります。

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レンタル制度を利用後、ご自身のカメラを購入されました

Instagramやレッスンで、相乗効果も

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レッスンでは桜を上手く撮影するテクニックを知ることが出来たとのこと

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GINZA SIXの前でくつろぐ猫を発見!

一番はじめの基礎コースを終えた頃に、Instagramを始めました。もう少し早くても良かったのかもしれませんが、そこそこ見栄えの良い写真でないと、恥ずかしいという気持ちがあって(笑)

「いいね」の通知が励みになりましたが、同時にインスタを通じて他の方の写真を見るようになったという点も良かったと思います。感性が似ている方の写真を見つけて、「あ、こういう風に撮ると綺麗なんだ」「こういう撮り方や構図もあるんだ」と刺激になります。サイタカメラ教室のレッスンでも、他の受講生の写真の講評の時間があるので、同じように刺激になっています。刺激になって発信する、という相乗効果とサイクルがあって、自分なりには写真が進歩していっているのかなと感じます。最近ではフォトブックも製作しています。

自己表現に留まらず、ジェラート店のSNS映えを意識した写真が撮れるように

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青山ファーマーズマーケットでにて。日々撮影されたお写真はフォトブックとしても形に残されています

サイタカメラ教室に通おうとした時点で、ジェラート店での仕事で使うということも、少しは想定していました。どうせやるなら、仕事にも使いたいという意気込みもあったので。メニュー写真など、店舗に関わる写真は全部私が撮りました。それをレッスン中の講評用に提出したりして、それを先生からアドバイスを受けたりもしました(笑)

というのも、今の飲食店はいわゆるSNS映えが非常に重視されているということが背景にあります。勤務先の店内にも、SNSにアップした際に、見栄えが良くなるスポットをあえて作っていたりします。ただ、SNS映えするスポットを作ることも大事ですが、そういったスポットがあることを発信することがやはり必要ですよね。

お店の宣伝のために、写真を撮っていましたが、実際のメディア対応の際にも写真は必要でした。例えば、雑誌社によっては、事前にお店や料理の写真を送って欲しいといった要望があって、その際に、自分で撮った写真を送ったりもしていました。

自分でお店の写真を撮り始めたのは、はじめの3ヶ月間のコースを終える頃からでした。以前宣伝用に使っていた写真が、あまりにもイマイチだったということもあり、だんだんと「まだ自分の写真の方がマシかな?」と思えるようになりました。お店のTwitterの「いいね」の数が増えたり、綺麗な写真ですね、といった反響をいただけるようになって、励みになりましたね。

カメラを持って出かけることが増え、視点が変わった

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江ノ島を散策中、ふいに捉えた一瞬

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ライティングの課題提出用に撮影された1枚

教室に通い始めてからは、以前と比較して、だいぶ出かけるようになりました。出かけるときは、カメラを片手に、ということが自然と習慣づいています。カメラを持って出かけてみると、「素材はないかな?」という目が働いているからなのか、些細なことも目につくようになりました。今まではそんなことはなかったけれど、道端の花に目を向けるようになったり、お店に目を向けたり、空に目を向けたり。目を向ける視点が広がりました。

先日の旅行にもその影響は出ていたと思います。実は移住を考えていて、移住先の検討のために、大阪~山口、大分、愛媛県の宇和島、岡山県の福山まで廻りました。カメラを片手に、第二の人生の居住地探しをしたんですね。

カメラに出会っていなかったら、移住先の選定のポイントも変わったかもしれません。視点が変わり、色々な景色、色々なものに触れることで、「自分は何を大切に思って生きていくのだろう」という考え方の方向性、価値観が変わってきたかもしれません。

「写真で移住先の魅力を伝えたい」カメラを始めてから気づいたこと

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移住先を検討される旅行中、愛媛県下灘駅での一枚

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同じく愛媛県、八幡浜港到着時の一枚

私は今、近い将来に田舎に移住してそこで起業したいと思い、準備を進めています。「自分の写真を使って、地域に人を呼び寄せられないかな」なんてことも考えています。写真家ではないので、写真で食べていこうとは思っていません。ただ、写真や文章で表現していくことを通じて、その町に来てもらえるようになれたらなと思います。

青山のジェラート店で働いていた頃に気づいたのですが、人って、そこに行った自分をイメージ出来ないと、なかなか来てもらえないんです。

そのジェラート店は、マスコミに取り上げられた直後だったりすると、待ち時間が1時間半に及ぶこともしばしばあります。ですが、時期によって客数に波がありました。これには明確な理由があって、場所が悪かったのです。ジェラート店に行った後に、例えば美術館にも寄る、という具合に、1日や半日単位の中で行動のイメージが湧かないと、お客様はなかなか足を運びづらいのです。

写真をやってみて、反響をいただく中で、イメージの大切さにより一層気づかされました。まだ学んでいる最中の身ですが、写真の撮り方一つで、見る人のイメージが変わる、ということを意識して、田舎のいい食材や素材を撮っていきたいです。移住先のことを発信する際に、写真がその土地のストーリーの1つになったらいいなと思います。 そのためにも、サイタカメラ教室で学んだことが活きてくればありがたい限りです。

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おわりに / この記事について

「わたしの写真生活」は、「サイタカメラ教室」に通う方の様々なきっかけを集めたメディアです。サイタカメラ教室は、これから写真を始めたいという方のために、あらゆるコースに応じたレッスンを提供する写真教室です。

「一眼レフを購入したばかりで使いこなせない…」という方や、「これから新しいチャレンジをするために写真を上達したい!」という方のために、プロカメラマンによる写真撮影のレッスンを実施しております。

「いつのまにか仕事に活かせるように」映画関係のお仕事で撮影の機会が多くなったという話

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何か没頭できるような趣味を見つけたいという思いから、昨年、フルサイズ機種の一眼レフカメラを購入。写真教室に通いながらカメラに触れることで写真の楽しさに気づき、現在では写真をきっかけに旅行に出かける機会も増えたそうです。

最近では趣味だけでなく、映画関係のお仕事ということもあって仕事で写真撮影をすることも増えてきて、「好き」で始めた写真が仕事の幅を広げるきっかけにもつながっています。

趣味として始めた写真が、タレントの撮影まで行えるように

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芝崎亜利さん、Canon EOS6D、フルサイズ使用歴1年

もともと趣味で始めた写真だったのですが、趣味の延長線上で、仕事にまで活かせるようになってきました。現在は映画関係の仕事をしていることもあり、タレントさんなどの人物撮影をする機会も多いです。

実は、昨年初めてのフルサイズカメラを購入してから写真を趣味として始める頃は、仕事に活かせるなんて全く思ってもいなかったのですが、「サイタカメラ教室」で写真を習い始めて半年くらい経つと撮影の基礎が一通り分かるようになり、仕事でも少しずつ撮影をするようになりました。

仕事で撮影が必要な時、今までは悩まずプロのカメラマンさんに依頼していたのですが、少しずつ自分でも撮影ができるようになってきたので、そこまで重要な場合でなければ自分で撮影をしてしまうことが多くなり、仕事に活かせていると思います。

プロのカメラマンさんに頼むとなると、もちろんその都度費用もかかってきます。「これはカメラマンさんに頼むほどの写真じゃないのにな。」と思うこともあったので、受講を続けてある程度自信がついてきた頃に、「もしかして、自分でもできるんじゃないかな?」と撮影してみることにしました。

映画の舞台挨拶やイベント、ニュースで取り上げていただくための写真、テレビ番組雑誌の番宣に使う写真など、「作品」としてではなく「記録」として押さえる場合などは自分で撮影できるようになりました。

高校時代に入った「写真部」では、そこまで写真を好きにならなかった

実は、高校時代に「写真部」に所属していました。自分が通っていた高校は必ずどこかの文化部に入らなければいけないというルールがあったのですが、一番ラクそうだから、という理由で「写真部」に入ることにしました(笑)

部活では、顧問の先生も私自身もあまり熱心に取り組んでいたわけではなく、そのときは写真に夢中になることはありませんでした。もともとインドア派でアクティブに出かけたりするようなタイプじゃなかったので、高校を卒業してからは、写真を趣味として長く続けることはありませんでした。

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昨年購入されたという、フルサイズ機。CanonEOS6D

とりあえず思い切って「フルサイズ」を購入してみた

特別なきっかけがあったわけではないのですが、何か没頭できるものを見つけられればいいなと漠然と考えていました。

インドア派な自分にとって、なにか良い趣味がないかなと考えていたところ、ふと「お出かけできるきっかけになって、マイペースに始められる写真撮影を趣味にしてみようかな」と思い立ちました。早速、フルサイズ一眼レフカメラを衝動買いしてしまいました(笑)

ただ、買ったはいいものの、どうやって撮影したらいいのかが全くわかりませんでした。そのため「まずは教室に通ってみよう!」と思い、色々な教室を探していたところ、「サイタカメラ教室」が無料体験レッスンをやっていたこともあり、とりあえず受講してみようと思いました。独学で学ぶよりも、イチからきちんと学んだほうが良いと思い、正式にレッスンを受講することにしました。

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レッスンの受講を始めた頃、旅行中に撮影された写真

撮らなきゃいけない環境ができたことで、出かける機会が多くなった

「サイタカメラ教室」では隔週のレッスンの間に事前課題が出るので、課題を撮影するために色々な場所に出かけるようになりました。

課題となると、毎回「絶対に撮らないといけない」という環境ができるので、それまであまり興味のなかった被写体なども、積極的に撮りに行くようになりました。

ブツ撮りなど、私にとってあまり興味のない被写体が課題に出ることもあります。これはサイタのコーチがおっしゃっていたことでもあるのですが、自分が興味のない被写体であっても、学んで知識を積み重ねていくことで自分が本当に撮りたいものにも、そこで得た知識や技術を活かせるようになるんだということを実感しています。

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物撮りの課題提出用に自宅で撮影された、アクセサリーの写真

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ライティングの課題提出用に自宅で撮影された、ケーキの写真

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シャッタースピードの課題提出用に撮影された写真

仕事を依頼する前に、「この写真は自分でも撮れるかな?」という意識に変わってきた

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できることが増えていくことが楽しい、と語る芝崎さん

現在では、仕事でタレントさんやグッズの撮影をしたりするのですが、「記録」としての写真で、ちょっとしたものであれば自分で撮影できるようになりました。もちろん、雑誌のグラビア写真やプロフィール写真など、ライティングなど高度な技術が必要な場合や、撮りなおしがきかず失敗できない環境での撮影などの場合は、これまでどおりプロのカメラマンさんにお願いするようにしています。

ただ、カメラマンさんに依頼した場合でも、「成長できるチャンスだ!」と思って、ライティングやカメラのセッティング方法、どういったレンズを購入すると良いのかなど、いろんなカメラマンさんに質問し倒しています(笑)

それで、今度は自分でやってみようと思ったり、できることがどんどん増えていく感覚がとても楽しいです。

これから:もっと写真の知識を増やして技術を学びたい

撮影現場に立ち会うときに感じるのですが、モデルの人にもいろんなタイプの方がいます。楽しそうにおしゃべりしながら撮られている人や、話しかけられるのが面倒くさそうで適当に相槌を打ちながら撮られている人や(笑) 撮影技術はもちろんですが、どんなタイプの方が相手でも対応できるようなコミュニケーション力も身につけたいです。

あと、プロのカメラマンさんの撮影を見ていると、ライティングの仕方や表情の指示の出し方ひとつで表現力が全く変わってきたりするので、私自身も被写体になるモデルの方のいろんな表情を引き出せるような技術を磨ければと思っています。

おわりに / この記事について

「わたしの写真生活」は、「サイタカメラ教室」に通う方の様々なきっかけを集めたメディアです。サイタカメラ教室は、これから写真を始めたいという方のために、あらゆるコースに応じたレッスンを提供する写真教室です。

「一眼レフを購入したばかりで使いこなせない…」という方や、「これから新しいチャレンジをするために写真を上達したい!」という方のために、プロカメラマンによる写真撮影のレッスンを実施しております。

「帰ると妻が僕の写真を飾っていました。」写真が上達してご家族との時間が増えたお話

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定年後の時間を有意義に楽しむための趣味としてカメラを本格的に習い始めた鈴木さん。オートでの撮影からマニュアルモードで自分の思うように撮影ができるようになりたいというのがきっかけで、今ではお気に入りの写真をフォトアルバムや大きいサイズで印刷することで奥さんを中心としてご家族との素敵な時間が増えているそうです。

お父さんにカメラを買ってもらったのが写真との出会い

中学生の時に、「入学祝いに何欲しい?」って言われて、「カメラが欲しい」といって父に買ってもらったのが最初ですかね。

ミノルタの一眼レフで、黒いボディのカメラでした。とにかく魅力的でしたね、その時は写真が好きっていうよりそのカメラ自体がカッコよくて、買ってもらった時は本当に嬉しかったことを覚えています。フィルムを巻く感触とシャッター音がとにかく好きで、中学校の写真部に入って本気で楽しんでいましたよ。

その後、中学校を卒業してからは、カメラに触れる機会もほとんどなくなってしまったのですが、デジカメというものが世に出始めてまたカメラに触るようになっていたんです。やっぱりカメラが好きだったんですね。「フィルムが無くても撮れるんだ」って感じで気楽に撮影ができたこともあって、写真を撮るという機会が増えていきました。ちょっと本気で撮ってみようかなと思い始めたのは、デジタル一眼を購入したのがきっかけでした。

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鈴木雅千さん、Nikon D500

定年後の楽しみとしてちゃんと写真がとれるように

カメラ教室に入ったのがちょうど55歳のときです。自分は60歳でリタイヤすると決めていて、定年後に自分の時間をどう楽しもうかと思ったときに、俺ってやっぱりカメラが好き、ちゃんと撮れるようになりたいと思い、「カメラ教室にいこう!」と決めたんです。定年後を楽しむためにと。

本格的な写真学校みたいなところも色々探して、写真学校に入ってみようかなというのもあったんですが、プロを目指す訳でもないし、まずは初心者向けの教室でやってみようと、色々と探してたら、基礎コース3ヶ月、6回でしたよね、期間も回数も手軽でこれいい!!と思って家族にも相談もせずにすぐに申し込んじゃいました。

教室に実際に通ってみて良かったことはいっぱいあります。自分の写真を発表すること、教室のメンバーの写真を見ることだけでもすごく勉強になっていますね。今ではほとんどマニュアルで撮影しているんですけど、マニュアルで撮っていること自体がすごく面白いし、写真ってそんな世界だったんだと感じますね。オートで撮っていたときと全く違う世界が広がった感じがありますね。

なんていうのか、撮りたいものが撮りたいように撮れる気がします。撮ることというか作品を作っていくような楽しみができたかなって感じです。

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最近は撮った後の印刷の楽しさにはまってます!

前々から、撮影するときは、印刷することを意識して撮るということをコーチが何度となく話してくれてはいたのですけど、ほとんどは画面で見て楽しんでいるだけでした。確かに実際に印刷してみると、思ったように印刷されないんですよ。画面で見て自分でいいなって思って印刷するとなんじゃこれって思うことが結構あります。

最近はどんどん印刷するようにしています。印刷すると誰かに見せたくなるじゃないですか、なので家の玄関とか目立つところにA3サイズで印刷したものを飾ってます。定期的に通ってる病院にも飾らせてもらったりもしています。病院のブログでも紹介してもらっちゃいました。

写真を印刷する楽しみっていうのは、作品として出来上がる感じがあっていいなと感じますね。大きく印刷するとそれなりの写真でも良い感じにも見えるので(笑)

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ご自宅に飾るお写真は季節のお花などが多いそうです。どちらも鈴木さんが撮影された作品。

フォトアルバムも作り始め、奥さんも認めてくれるように。

フォトアルバムは写真教室来る前にも作ったことはあるんですが、そのころはシャッター押しているだけで、ただ見た景色を撮っている感じでしたね。

最近はフォトブックにする前提で、写真を撮るんですよ。ここにこれを貼ろうっていうのを頭でレイアウトしながら撮ると、楽しくて楽しくてしょうがないです。

教室に通わなければ、きっとこういう世界にはならなかったと思います。他の教室に行ったことないから分からないけど、ここはガチガチじゃなくて、すごくフレンドリーな教室だったってことも続けられた理由かなと思います。

また写真が上達してきたせいなのか妻の写真に対する反応も変わってきたんですよ。はじめのうちは撮った写真を見せても、そっけない感じだったんですけど、最近は「どんな感じで撮れたの?」みたいに聞いてきたり、東京には今単身赴任で来てるんですが、週末とか家に帰ると僕の写真を妻が自分で印刷して飾ってあったりしてるんですよ、びっくりしました。テクニックはまだまだなんですけど、撮り方や構図、色合いとかバランスなどそれなりに上達して、いい写真だね!って思われる写真が撮れるようになってきたのかなと思っています。

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インタビュー時にお持ちいただいた作品。ご家族での旅行やお孫さんの運動会のフォトアルバムなどもあり、本当に素敵な作品ばかりでした。

鈴木さんのこれからの挑戦

ちょっとしたスナップを撮れるようになったら、シニアボランティアで、誰かの何かのお手伝いができたらいいなと思っています。

それに、自分の写真集みたいのを出したいと夢みたいなことを思ったりしてるんですよ。そのためにもお金もちょっと貯めておこうかなと(笑)自分の中でどういうテーマで何を撮るかは決まってないけど、そんなことも探っていけたらいいなと思っています。

あとは、喫茶店みたいなお店で写真展みたいなことをやって、みんなに見てもらって自分も楽しみ、写真を見ている人も楽しめるようなことをやってみたいと思っています。

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おわりに / この記事について

「わたしの写真生活」は、「サイタカメラ教室」に通う方の様々なきっかけを集めたメディアです。サイタカメラ教室は、これから写真を始めたいという方のために、あらゆるコースに応じたレッスンを提供する写真教室です。

「一眼レフを購入したばかりで使いこなせない…」という方や、「これから新しいチャレンジをするために写真を上達したい!」という方のために、プロカメラマンによる写真撮影のレッスンを実施しております。