「写真で移住先の魅力を伝えたい」飲食店での撮影~第2の人生計画まで、視点が大きく変わった話

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自己表現の手段として、カメラを始めることになった佐野さん。教室に通うようになってからは、趣味での撮影のみならず、勤務先のジェラート店での発信の手段としてもカメラを活用されてきました。写真を通じて視点が変わり、移住先で起業するという目標にも大きな影響があったそうです。

「カメラをやりたい」というより、発信できる何かを探していました

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佐野 未知男さん。現在はCanon Eos Mシリーズをご愛用

サイタカメラ教室に入る前は、コンパクトデジカメをたまに旅行に使うくらいで、実はほとんどカメラと接点がありませんでした。教室に通い始める少し前は、何か自己表現をしたい、と模索していました。

私はかつて10年ほど、カウンセラーの仕事をしていました。カウンセラーだと、話をする、ということが表現にあたりますが、これは一対一のものです。もっと多くの方に伝えられる手段はないか、ということで、色々と検討しました。そのときは、ギターやボイスレッスンの他に、文章の書き方講座などに参加してみたのですが、なんだかしっくりこなかったんですよね。

その後、青山のジェラート店の店長をすることになり、(そちらも後に辞めてしまいましたが、)「渋谷でいい習い事はないかな」と探していました。そのときに、たまたまサイタカメラ教室を見つけました。 カメラも持っておらず、「まずはちょっと試しで」という気持ちでしたが、体験レッスンの段階で、すごく楽しくてハマりました。先生も優しく、教室がいい意味でマニア向けではないというところにも、惹かれました。 テキストも綺麗だし、カメラのレンタル制度もあり、カメラを始めることに対する敷居を下げてくれた印象があります。

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レンタル制度を利用後、ご自身のカメラを購入されました

Instagramやレッスンで、相乗効果も

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レッスンでは桜を上手く撮影するテクニックを知ることが出来たとのこと

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GINZA SIXの前でくつろぐ猫を発見!

一番はじめの基礎コースを終えた頃に、Instagramを始めました。もう少し早くても良かったのかもしれませんが、そこそこ見栄えの良い写真でないと、恥ずかしいという気持ちがあって(笑)

「いいね」の通知が励みになりましたが、同時にインスタを通じて他の方の写真を見るようになったという点も良かったと思います。感性が似ている方の写真を見つけて、「あ、こういう風に撮ると綺麗なんだ」「こういう撮り方や構図もあるんだ」と刺激になります。サイタカメラ教室のレッスンでも、他の受講生の写真の講評の時間があるので、同じように刺激になっています。刺激になって発信する、という相乗効果とサイクルがあって、自分なりには写真が進歩していっているのかなと感じます。最近ではフォトブックも製作しています。

自己表現に留まらず、ジェラート店のSNS映えを意識した写真が撮れるように

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青山ファーマーズマーケットでにて。日々撮影されたお写真はフォトブックとしても形に残されています

サイタカメラ教室に通おうとした時点で、ジェラート店での仕事で使うということも、少しは想定していました。どうせやるなら、仕事にも使いたいという意気込みもあったので。メニュー写真など、店舗に関わる写真は全部私が撮りました。それをレッスン中の講評用に提出したりして、それを先生からアドバイスを受けたりもしました(笑)

というのも、今の飲食店はいわゆるSNS映えが非常に重視されているということが背景にあります。勤務先の店内にも、SNSにアップした際に、見栄えが良くなるスポットをあえて作っていたりします。ただ、SNS映えするスポットを作ることも大事ですが、そういったスポットがあることを発信することがやはり必要ですよね。

お店の宣伝のために、写真を撮っていましたが、実際のメディア対応の際にも写真は必要でした。例えば、雑誌社によっては、事前にお店や料理の写真を送って欲しいといった要望があって、その際に、自分で撮った写真を送ったりもしていました。

自分でお店の写真を撮り始めたのは、はじめの3ヶ月間のコースを終える頃からでした。以前宣伝用に使っていた写真が、あまりにもイマイチだったということもあり、だんだんと「まだ自分の写真の方がマシかな?」と思えるようになりました。お店のTwitterの「いいね」の数が増えたり、綺麗な写真ですね、といった反響をいただけるようになって、励みになりましたね。

カメラを持って出かけることが増え、視点が変わった

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江ノ島を散策中、ふいに捉えた一瞬

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ライティングの課題提出用に撮影された1枚

教室に通い始めてからは、以前と比較して、だいぶ出かけるようになりました。出かけるときは、カメラを片手に、ということが自然と習慣づいています。カメラを持って出かけてみると、「素材はないかな?」という目が働いているからなのか、些細なことも目につくようになりました。今まではそんなことはなかったけれど、道端の花に目を向けるようになったり、お店に目を向けたり、空に目を向けたり。目を向ける視点が広がりました。

先日の旅行にもその影響は出ていたと思います。実は移住を考えていて、移住先の検討のために、大阪~山口、大分、愛媛県の宇和島、岡山県の福山まで廻りました。カメラを片手に、第二の人生の居住地探しをしたんですね。

カメラに出会っていなかったら、移住先の選定のポイントも変わったかもしれません。視点が変わり、色々な景色、色々なものに触れることで、「自分は何を大切に思って生きていくのだろう」という考え方の方向性、価値観が変わってきたかもしれません。

「写真で移住先の魅力を伝えたい」カメラを始めてから気づいたこと

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移住先を検討される旅行中、愛媛県下灘駅での一枚

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同じく愛媛県、八幡浜港到着時の一枚

私は今、近い将来に田舎に移住してそこで起業したいと思い、準備を進めています。「自分の写真を使って、地域に人を呼び寄せられないかな」なんてことも考えています。写真家ではないので、写真で食べていこうとは思っていません。ただ、写真や文章で表現していくことを通じて、その町に来てもらえるようになれたらなと思います。

青山のジェラート店で働いていた頃に気づいたのですが、人って、そこに行った自分をイメージ出来ないと、なかなか来てもらえないんです。

そのジェラート店は、マスコミに取り上げられた直後だったりすると、待ち時間が1時間半に及ぶこともしばしばあります。ですが、時期によって客数に波がありました。これには明確な理由があって、場所が悪かったのです。ジェラート店に行った後に、例えば美術館にも寄る、という具合に、1日や半日単位の中で行動のイメージが湧かないと、お客様はなかなか足を運びづらいのです。

写真をやってみて、反響をいただく中で、イメージの大切さにより一層気づかされました。まだ学んでいる最中の身ですが、写真の撮り方一つで、見る人のイメージが変わる、ということを意識して、田舎のいい食材や素材を撮っていきたいです。移住先のことを発信する際に、写真がその土地のストーリーの1つになったらいいなと思います。 そのためにも、サイタカメラ教室で学んだことが活きてくればありがたい限りです。

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おわりに / この記事について

「わたしの写真生活」は、「サイタカメラ教室」に通う方の様々なきっかけを集めたメディアです。サイタカメラ教室は、これから写真を始めたいという方のために、あらゆるコースに応じたレッスンを提供する写真教室です。

「一眼レフを購入したばかりで使いこなせない…」という方や、「これから新しいチャレンジをするために写真を上達したい!」という方のために、プロカメラマンによる写真撮影のレッスンを実施しております。