「最近は弟と写真の話をするために実家に帰ります」写真好きの姉弟で個展を開催したお話

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一眼レフを購入して約1年。今回お話を伺った綿谷さんは、瞬く間にカメラにのめり込み、同じくカメラ好きの弟さんと先日写真展を開催されました。弟さんと機材に関する情報交換をされたり、ご一緒に撮影に出かける機会が増えるなど、ご家族との関係性を含めた生活の変化をお伺いしました。

毎年家族写真を撮影する一家に生まれて

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綿谷 舞さん。小学生の頃はお祖母様にプレゼントされたインスタントカメラを愛用されていたとのこと

元々小学生の頃からインスタントカメラを使っていたり、携帯のカメラを使ったり、写真を撮るのが好きだったんですけど、なかなか一眼レフを買おうとは思っていませんでした。ですが、弟が突如カメラを買ったと聞いた途端、「先を越された!」と感じました。ちょうどボーナスの時期だったので、弟に教わりながら撮れるようにしようかなと思い、とりあえずカメラを買ってみました。

そもそも私の両親は、結婚した時から毎年欠かさず明治記念館に家族写真を撮りに行っていたりして、親戚にもフィルムカメラをやっている人がいるので、ずっとカメラが身近にある感覚はありました。

昔から飼っている犬を携帯で撮り続けていたのですが、カメラを買ってからはさらに試行錯誤してみました。2ヶ月ほど、カメラの本とかも買って色々試してみましたが、なかなか構図を決めるのが苦手で。自分でやるのは限界があるなと思いました。そこで、職場にカメラやっている方がいたということもあり、一緒に教室を調べることにしました。行ってみる候補の中には単発の講義もあったのですが、「1日じゃ無理だよね」という話になって、きちんと教室に通うことにしました。

サイタカメラ教室を選んだポイントは、コースの長さでした。数ヶ月単位で基礎からコースが分かれているのですが、短すぎるのも良くないし、かといって1つのコースが長すぎても、続ける自信がないなと。「もしだめだったら基礎コースでやめようね」と友人と話していたのですが、ハマっちゃて今に至ります(笑)

「それっぽく撮る」からの脱却

ふわっとした感じの写真が好きで、教室に通う前は、写真を撮るのは、出かけた際に、たまたま自分が好きな雰囲気の被写体を見つけたときくらいでした。教室に通ってからは、毎回の課題のためにラーメン食べに行こうとか、パンケーキ食べに行こうとかみたいな感じで出かけるようになりました。

昔は「とりあえずそれっぽく見えればいいかな」というスタンスで撮っていたのですけど、最近は、「これをどういう風に見せたいからこういう風に撮ろう」と考えながら撮るようにしています。当初は構図に関するアドバイスを受けることが多かったですが、最近はライティングなどのアドバイスを受けることが多いです。レッスンでは、自宅の限られた環境で、上手く撮れる方法も教わっています。

最初はNikonD5300を使っていましたが、フルサイズが欲しくなってNikon D810に買い替えました。さらに、軽くてズームが効くカメラも欲しくなって、FUJIFILM X-A3も買い足しました。その時もちょうど弟が買い替えをするタイミングで、弟に相談しつつ便乗しました。場面に応じて、カメラの大きさを考慮して持っていきますが、発色の違いでも使い分けています。最近魚眼レンズを買いましたが、ハマるととことんハマるタイプなので、授業で使ったもの全部欲しいって思っちゃいます(笑)

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料理写真を扱った回の課題として提出いただいたお写真

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左からNikon D810・FUJIFILM X-A3

カフェのギャラリーで姉弟写真展を開催

同時期にカメラを始めた弟ですが、最近はInstagramがきっかけで、外国の銀行の方から、記事の作成依頼を受けたりしてます。ちょっと遠くの世界に行ってしまって、凄いなと思います。一応、私が姉なのですが、弟に「自分だけだとアイディアが浮かばないから」なんて言われて、撮影に連れ出されています(笑)

弟とは元々仲が悪いわけではなかったのですが、一緒に暮らしていたときも、私は社会人で弟が学生、ということで顔を合わせる時間が少なく、共通の話題もない状態でした。ですが、カメラを始めてからは、私がひとり暮らしを始めた後も、「弟と写真の話がしたいから」という理由でしょっちゅう実家に帰るようになって、仲良くなりました。

そんな弟と、先日二人で個展を開きました。母親の友人がギャラリーのあるカフェでお仕事をされていて、母親経由でお声かけいただきました。カフェ自体が、外国の方もたくさんいらっしゃるカフェで、色んな方がいらしたようです。私はその頃仕事が忙しくて、最終日の片付けにしか行けなかったのですが、感想が書かれたカードを読ませていただきました。展示した写真は販売していなかったにも関わらず、「売って欲しい」なんてことも書かれていて、凄く嬉しかったです。 以前親戚でカメラをやっている方の写真を見たところ、プリントアウトして引き伸ばしても綺麗だったことを思い出しました。写真展を通じて、あらためてそういった観点でもいい写真を目指していきたいと感じました。

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個展では四切サイズにプリントを展示されました

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湖の写真は、ご家族3人で中禅寺湖に撮影に行かれたとのこと

インスタグラマーの弟さんならではのアドバイスとは

弟といえば、今私もInstagramを使っているのですが、弟から「雰囲気が統一されないと、フォロワーが増えないよ」とアドバイスを受けて、写真のテイストごとにアカウントを使い分けるようになりました。そこまでフォロワー増やしたいというわけではないものの、たしかに統一感があった方がいいかな、と思いまして。具体的には、メインのアカウントと、私にしては少し暗めのテイストの写真のアカウントで分けています。

Instagram自体は、大学生の頃からアカウントを持っていましたが、ずっと使っていなくて。教室に通うようになって、自分的に納得のいく写真が撮れたときに、「誰かに見せたい!」と思い、本格的に開始しました。

そういえば、Instagramのおすすめユーザーの写真に「いいね」を押したのがきっかけで、お互いに写真をチェックしていたユーザーが、同じくサイタカメラ教室に通っていることが判明した、なんてこともありました。偶然でしたが、嬉しくなりましたね。

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メインのアカウントに掲載されているお写真

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ややダーク調のお写真を中心としたアカウントに掲載されているお写真

いつかは憧れを形に--技術を学んで芽生えた目標

実はカメラの経験を活かせるような仕事に就きたいなと思っています。凄く好きな服のブランドがあって、Instagramも開設しているのですが、ゆくゆくはその写真撮影を担当したいです。元々そのブランドが好き、という動機もあるのですが、ある日撮影時のオフショットを載せた写真が公開されていて。カメラの設定ごと写り込んでいました。教室に通ってから、色んな知識を得ることが出来た分、もっと適した設定で撮れるのにもったいない!と強く感じて、ますますやってみたい気持ちが高まりました。でも、他のブランドへの転職は考えていないんです。ハマったらとことん、という性格が出てますよね(笑)

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化粧品も好きな綿谷さんが好きな被写体の一つ

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おわりに / この記事について

「わたしの写真生活」は、「サイタカメラ教室」に通う方の様々なきっかけを集めたメディアです。サイタカメラ教室は、これから写真を始めたいという方のために、あらゆるコースに応じたレッスンを提供する写真教室です。

「一眼レフを購入したばかりで使いこなせない…」という方や、「これから新しいチャレンジをするために写真を上達したい!」という方のために、プロカメラマンによる写真撮影のレッスンを実施しております。