「今もみんなで受講しています」写真旅行仲間と続ければ、何倍もカメラが楽しくなるというお話

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みんなで始めようという流れが、たまたま自分も始めるきっかけに。今回お話をお伺いした根岸さんは、ご友人との旅行がきっかけで、奥様やご友人達とカメラを始められ、教室にも皆さんご一緒に通われています。お話されているときの笑顔からは、大人の友人同士で趣味を続けることの愉しみも垣間見れました。

みんなで旅行に行って、みんなでカメラを始めました

僕がカメラを始めたのは、今も一緒に教室に通っている友人の影響でした。 彼は大学の研究室の一学年下の後輩で、その学年は毎年お正月に草津温泉の宿に泊まって騒ぐという愉快な会をしており、ある年から僕も呼ばれるようになりました。どんちゃん騒ぎの最中彼が撮った写真は、みんなが楽しい!と感じていることが全面に出ていてとても良いものでした。それらの写真を見て、「写真って面白いのでは」という話になり、僕と妻、友人2人と彼とで写真を撮りに旅行に行こう、という話になったのがそもそものきっかけです。みんなで静岡在住の友人のところへ汽車を撮りに行きました。

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根岸 義輝さん SONYα7をご愛用されています

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年始に草津温泉で撮影された一枚

「まるで大リーグボール養成ギプス」初心者なのに上級者向けカメラを購入

写真旅行に備えて、コンパクトデジカメを買った組と一眼レフを買った組で分かれましたが、僕はコンパクトデジカメを買いました。紹介ページに掲載された作例写真に惹かれてSIGMA DP3 Merrill という機種を購入したのですが、これが非常に特殊なカメラで、僕は「まるで『巨人の星』に出てくる"大リーグボール養成ギプス"だ」なんて言っていました。 ひと言でいうと、100%の環境や設定で撮影すれば物凄くいい写真が撮れるのですが、そうでないと著しくクオリティに落差が出るカメラでした。高精細なセンサーを搭載しているという強みがある一方で、ISOが400までしか光源がなく、ISOを維持するためにも、マニュアルモードで撮影しないと、まともな画になりませんでした。暗いところでの撮影は、そのままでは全くダメなので、ライティングを工夫する必要もありましたし、苦戦しながら1年ほど使っていたら、何を変えるとどうなるか、といったカメラの機能がだいたい把握出来るようになりました。なので、ある意味ではそのカメラを最初に買ってしまったことが、カメラにハマるきっかけだったのかもしれません。

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教室に通われる前にSIGMA DP3 Merrillで撮影された一枚

色々と調べながらカメラを使っていくうちに、だんだんとアマチュアカメラマンの層の厚さに驚くようになりました。いいカメラを買っていい写真を撮れるようになってきたとは感じていましたが、もっと上の世界があるのではないか、そこに近付くためには、より良いカメラを購入して、そして誰かに習いに行くのがいいなと思いました。そうして周囲の人間を見渡したところ、当時の勤務先で写真の指導をしている方が、社内ブログでサイタカメラ教室のレッスンを絶賛していたので、冒頭の大学の後輩を含めた友人や妻を誘って、体験レッスンに申し込みました。

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体験レッスン開始前に現在のカメラをご購入されたとのこと

タイトルをつけるようになって、写真が変わった

教室で習ったことの中でも、かなり初期段階のレッスンで「写真にタイトルをつけてください」という指示を受けたときが特に目から鱗でした。写真にタイトルをつけるということは、技術論とはもう一段階上の<マインドセットをつくる>ということなのではないでしょうか。撮りたいものの主題が何であるのか、上手くネーミングしたり、頭の中で浮かべてから撮ってください、という指示だと自分なりに解釈しました。そういう考え方をすれば、いいものが撮れるのかなと納得がいきました。「写真を撮るときに何を気をつけたらいいのか」ということを、短く適切な言葉で表してくださったように思います。

また、教室に通うことで、毎回課題用に写真を撮らなければいけない、という環境がいいなと感じています。妻と「課題をやらなきゃ」と外に写真を撮りに出かけて、「楽しかったね」と言って帰ってくるという、生活のリズムが出来ているなと感じます。

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花火の撮り方を学ぶ特別講座にも参加されました

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ライティングのレッスンの課題として提出いただいた一枚

グループで写真を撮りに行ったその足で、現像と品評会も

教室に通うようになってからも、最初のきっかけとなった写真仲間とは、冬には白川郷に行ったり、夏には海に行ったりしました。白川郷は雪が降っている時期に行ったので、気候がとても厳しかったです(笑)最初の頃は旅行ごとにFacebookにページを立ち上げて、写真の「いいね」の数を競い合うなんてこともしました。さすがに今はそこまではしていませんが、一緒に教室にも通っているので、主にネット上でお互いの写真をチェックしていますよ。

それ以外にも、前職の写真部の方達と写真を撮って散歩する「フォトウォーク」という活動に参加しています。先々週もアクアパーク品川に行って「こんなの撮れるんだ!」なんて言いながらみんなでイルカの写真を撮りました。それだけでなく、フォトウォークでは現地で写真を撮った後に、すぐに家電量販店で現像をしたのもまた面白かったです。現像した写真をみんなで広げて、どの写真が良い、なんて盛り上がりました。

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桜の季節に撮影された一枚

友人と続けることで、写真を共有する楽しみも倍増

写真を撮って世の中に共有するということは、僕が目の前のものをどういう風に感じているか、ということのプレゼンテーションなのではないかと思います。 普通に生活していたら絶対に見られなかったような画がカメラで撮れたり、写真には自分の目で見たものとは別の世界が写りますよね。日常生活でもこのことをふと思い出してみると、自分の周りには、自分が目にする世界とは別の世界が常について回っているのでは、なんて感覚になったりして、そんな想像をするだけでも楽しいです。そうして自分が撮った写真を周りの人に見せてリアクションが返ってくると、自分なりの世界に広がりが生まれる気がしますし、写真を見てくれた人との関係性も徐々に変容するのが面白いです。写真を通じて多面的なものの見方を楽しめていますね。特に僕の場合は、妻をはじめ、一緒に撮影しに行く仲間がいるということも、こうした考え方に影響しているのではないでしょうか。

妻や写真仲間達と一緒に撮影旅行に行って、帰ってきてわいわい品評会をするっていうのが、写真をやっていて一番の楽しみです。そんな日々がずっと続いて、「お前上手いの撮れたじゃん」なんて仲間に言われながら、どんどん色んな写真を撮れるようになれたら理想ですね。

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おわりに / この記事について

「わたしの写真生活」は、「サイタカメラ教室」に通う方の様々なきっかけを集めたメディアです。サイタカメラ教室は、これから写真を始めたいという方のために、あらゆるコースに応じたレッスンを提供する写真教室です。

「一眼レフを購入したばかりで使いこなせない…」という方や、「これから新しいチャレンジをするために写真を上達したい!」という方のために、プロカメラマンによる写真撮影のレッスンを実施しております。