初心者にお薦めの撮影会は?カメラ教室受講生が解説するポートレート撮影会の基礎知識と魅力

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百花繚乱のアイドル戦国時代と言われて久しい昨今。アイドルのイベントでは、「今から1分間撮影OKです、ぜひSNSで拡散してください!」といった呼びかけとともに撮影が出来る現場が増えてきました。「好きなアイドルを綺麗に、あるいはカッコよく撮りたい」ーーそんなファンの声も増えてきたのではないでしょうか。今回お話をお伺いした中村様も、アイドルの撮影がきっかけで人物撮影にのめり込んだそうです。撮影会の様子や基礎知識についてもお伺い出来ました。

アイドルイベントの撮影タイムがきっかけで、ポートレート撮影の世界に

僕の場合元々はほとんどカメラに興味がありませんでした。昔から結構アイドルのライブに行くのですが、最近はイベントの中で撮影OKタイムが設けられているところが多く、ある日たまたま参加したイベントも撮影して良いとのことだったので、撮ってみました。その時初めて撮ることが面白いなと感じました。一番最初は動画撮影をしたと思うのですが、だんだんと動きのある撮影より、どちらかというと静的な写真に興味を持つようになりました。そのうちポートレートも面白いなと感じるようになって、モデルの女性の方を撮る機会が増えてきました。

昔からカメラは一応持っていたのですが、アイドルの方々を撮るために、あらためてカメラを購入しました!カメラ教室を探したきっかけは「とりあえず撮る」という段階から脱して、もっと思い通り撮れるようになりたかったからです。カメラの本も1~2冊読んだのですが、易しすぎたり、難しすぎたりでいまいちピンときませんでした。特に基礎知識をゼロから知りたかったので、教室を探すことにしたんです。

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中村 純生さん。現在はSony α7 IIをご愛用

体験レッスンでもそうだったのですが、レッスンでは特に前半の課題写真の講評が凄く楽しいです。教室に通う前だと、撮った写真を誰かに見せても「いい写真だね」とだけ言われることが多く、「ここをこうした方がいいよ」と言ってくださる方が周りにいませんでした。具体的な改善ポイントを聞けるのが凄くいいなと思うので、通っていて良かったなと思います。

撮影方式もさまざま。初心者がポートレート撮影会に参加するときの心得とは

当初はライブ等のイベントの中で、撮影が許可された短い時間の中で撮っていましたが、そのうち撮影がメインの目的として設けられた撮影会があることを知ったのでそちらにシフトしました。撮影会には色々種類がありますが、モデルさん1名に対して1名で撮影出来る「個別撮影会」もあれば、モデルさん1名に対してカメラマンが複数名となる「グループ撮影会」もあります。撮影会によって差はありますが、通常のアイドルのイベントと違って1時間ほど撮影出来る場合が多かったということもあり、だんだんと参加するようになりました。

グループ撮影会は主に2つの撮影方式があります。モデルさん1名に対して、カメラマンが多いと5~6名で囲んで撮るいわゆる「囲み撮影」と呼ばれる方式と、グループ内でカメラマンが一人ずつ制限時間の中で順番に撮っていく「順撮り」と呼ばれる撮影方式の会です。順撮りの場合の流れですが、列に並び、自分の番が回ってきたら1~2分撮って、また列の後ろに並んで待つというもので、自分の順番は自分が撮るためだけの時間です。なので、初めて撮影会に参加される場合は、順撮り方式のグループ撮影会がお薦めです。

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お写真のタイトルは「夏の日に想う」

参加している周りのカメラマン達は物凄い機材を持っている人が多いので、撮影会に参加して最初のうちは気後れしていました。特に囲み撮影の会となると「本当に撮っていいのかな?」なんて思って、つい少し後ろから撮ったりしていました。ですが、撮影会に参加していくうちに気付きましたが、カメラマン同士でもモデルの方から見ても、ぶっちゃけた話他人の機材なんて見ていないので、撮影会に興味のある方は気にせずに参加すればいいのではないかなと思います。

かくいう私はカメラを買い替えた他に、レンズやカメラ専用のバッグも買い足しました(笑)カメラ教室のテキスト内で、ポートレート用としてお薦めされていた85mmのレンズや、単焦点のレンズを買いました。人物を撮るのがメインということもあり、どちらかというとレンズのラインナップをもっと充実させていきたいです。

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スタジオだけでなく、屋外で開催される撮影会もあります

撮影のために地方遠征も!フォトブックを作って撮影がより楽しくなる

撮った写真はGoogleフォトといったネット上のクラウドで管理することが多いですが、形にならないと面白くないなと思い、印刷してポスターにしたりフォトブックなども作っています。最近だとメッセージが書ける写真入れがあって、その写真入れにアイドルの方の写真を入れて、メッセージ欄にサインをもらうこともあるので、自分で撮った写真がある種コミュニケーションツールの役割を果たすこともあります。

最近は野外での撮影会が面白いなと思いますね。今日は福岡県の百道浜で撮ったフォトブックをお持ちしました。この日のモデルさんは元アイドルで、現在は女優として活動されている方でした。写真だけ見ると一見個別で撮ったように見えますが、人気のモデルさんだったので、この日も多人数の撮影でした。

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東京から福岡まで出向いて撮影された一枚

撮影中は笑顔を引き出すために、ネタを色々と仕込んでいます。わかりやすい例だと、「鼻の下に何かついてますよ」と言って驚かせた後に「口でした~」なんて言うと、自然と笑ってもらえますね。

可愛らしい方や笑顔の多い方、撮られ慣れている方もそうですが、撮影にあたって積極的にコミュニケーションを取ってくださる方が人気がある傾向だなと感じます。ちなみに撮影会に参加されるモデルさん達で、モデル専業の方というのは少ない印象があります。アイドルとして活動しながら撮影会に参加される方もいますが、学生生活の終盤だけ活動されるという方も多く、撮らせていただける時期が限られているので、そういった意味でポートレート撮影会には刹那的なところがあるかもしれないですね。

お仕事や同窓会でも教室で習ったことが活かされました

お仕事でも撮影の機会があります。模型を使って実験する職種なのですが、実験前後の写真を撮っています。暗幕やブルーの用紙等を使いながら、全体が写るようにして、さらに光の当て方を工夫して綺麗に見えるようにしています。いわゆる物撮りのスキルが試される撮影で、教室に通ってからだんだんと撮影スピードが上がってきています。そういった意味でも通っていて良かったなと思います。

先日の同窓会でもカメラの経験を活かすことが出来ました。同窓会自体はほぼ毎年のペースで開催されていたのですが、写真を撮る方がいなかったんですよ。「僕ちょっと写真撮るよ」と言って撮ってあげて、一冊の本にして先生に送ったところ喜ばれましたね。単純にアルバムにしても良かったのですが、凝り性なので、アルバムに入れるだけじゃ面白くないかなと思い、簡便ですが一冊の本にしましたね。

当初は人物撮影に興味がありカメラ教室に入会をしましたが、小物撮影、風景撮影などの課題にもチャレンジしていくうちにだんだんとカメラのことや様々な被写体に興味を抱くようになったなと思います。

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こちらは堺の燈台

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この夏は花火撮影の講座も受講されました

社内報の表紙を飾ったことが励みに。いつかはフォトコンで入賞を

勤務先では社内報の表紙を募集していて、そちらが社内のフォトコンテストのような立ち位置となっており、定期的に応募しています。秋に日比谷公園の紅葉を撮った写真で表紙を飾ることが出来ました。表紙以外は通常順位のようなものは公開されていないのですが、編集委員と知り合いなので、聞くと惜しくも2位だったことも多いようで、挑戦し甲斐があります。

一度社内報の表紙を獲れたということもあり、漠然とではありますが、フォトコンテストで紙面に載るような賞をいつか獲れたらいいなと思います。人物写真問わず、風景などの写真をこれからも楽しみたいです。

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おわりに / この記事について

「わたしの写真生活」は、「サイタカメラ教室」に通う方の様々なきっかけを集めたメディアです。サイタカメラ教室は、これから写真を始めたいという方のために、あらゆるコースに応じたレッスンを提供する写真教室です。

「一眼レフを購入したばかりで使いこなせない…」という方や、「これから新しいチャレンジをするために写真を上達したい!」という方のために、プロカメラマンによる写真撮影のレッスンを実施しております。